バイオマス=カーボンニュートラル!?

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CLIMATE.NEWSの記事で、科学者のチャールズ・ロッター氏が、「バイオマスの燃焼はカーボンニュートラルであって、CO2の排出を削減し、気候変動の抑制に役立つ」という主張に問題があると指摘している。また、「WattsUp With That?」では、「産業目的でバイオマスを燃焼すると、瞬間的にCO2排出量が増加し、自然環境や生態系に破壊的な影響を及ぼす」と指摘している。

<< バイオマス発電 = カーボンニュートラル >>

日本では、バイオマス発電=カーボンニュートラル、そのためFITでの優遇措置の対象になっており、バイオマス発電を推進している。海外にも、日本の流動床技術を普及させようとしている。

日本の取り組みとロッタ氏や「WattsUp With That?」の記事は、相反するような内容であるが、果たして、「カーボンニュートラル」とは?

ウエブサイトから引用すると、バイオマス燃料を燃焼させるとCO2が発生する。では、何故バイオマス発電の電気が「CO2フリー電気」と言えるのか?それは「カーボンニュートラル」という概念による。バイオマス燃料は、周辺地域で発生する建設廃材由来木質チップ、間伐材、剪定枝等を利用している。これらの樹木は、成長の過程において光合成により大気中のCO2を吸収して、酸素(O2)を生産しながら、炭素(C)を体内に貯え、幹、枝といった樹体をつくっている。

「カーボンニュートラル」とは、「植物由来のバイオマス燃料を発電所で燃焼すれば、CO2が排出される。このCO2は、もともと、樹木が大気中から吸収したCO2が大気中に戻るだけであるので、大気中のCO2濃度に影響を与えない」。これが、日本で一般的に言われていることである。

<< バイオマス発電 ≠ カーボンニュートラル >>

一方、2020年11月16日、地球・人間環境フォーラムは、国際環境NGO FoE Japan、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)、バイオマス産業社会ネットワークとともに、「バイオマス発電は『カーボン・ニュートラル(炭素中立)』ではない」とする見解を発表している。

引用:「カーボン・ニュートラル」はライフサイクルの中で、二酸化炭素(CO2)の排出と吸収がプラスマイナスゼロであることと定義されている。バイオマス発電は、燃料となる植物の燃焼段階でのCO2排出と、植物の成長過程における光合成によるCO2の吸収量が相殺されるとされ、「カーボン・ニュートラル」であると説明されることが多い。しかし、これは「燃焼」という一つの段階のみをとりあげ、燃料を生産した植生が元通り再生されるという前提にたっている。バイオマス発電は、燃料の栽培、加工、輸送といったライフサイクルにわたるCO2排出を考えれば、実際には、「カーボン・ニュートラル」とは言えない。以下略

https://www.gef.or.jp/news/info/biomassisnotcarbonneutral/

発電/燃焼事業者は、バイオ発電=カーボンニュートラル、FoEなどの環境団体は、そうでないという解釈を提示している。「カーボン・ニュートラル」についての解釈について、両者の見解は同じように思える。違うのは、システム境界の設定、つまり、発電以外の前後のプロセスでどういう内容を盛り込み、どういう時間軸で考えているのかという点である。

<< 発電工程 >>

バイオマスの発電工程だけを取れば、バイオマスは大気中のCO2を吸収しており、それを後日、発電のためにバイオマスを利用するわけだから、吸収したCO2を再度大気に戻すだけであるため、吸収と排出が相殺されて中立、即ちニュートラルと言えなくもない。

このロジックが正しいとすれば、「植物の朽ち木が莫大な時間をかけて堆積、蓄積、変容したものが、石炭などの化石燃料であり、これもバイオマスであることに変わりはない。石炭は、大気中のCO2を大量に吸収した樹々が変容したものであり、それを現在発電用に燃やしても、CO2を大気に戻しているだけなので、カーボンニュートラルである」という解釈も可能である。

それが、化石燃料はダメ、原発も?、再エネを主要電源にという世の中の動きは、仮説に過ぎなかった温暖化CO2元凶論を神様のように祭り上げた環境原理主義、屁理屈、その他の意図があるように思えてしまう。

 

 

 

 

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