2030 年代に新車全て電動車に 経産省、目標設定で調整 ガソリン車販売禁止

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<< 新聞報道 >>

経済産業省が、2030年代半ばに販売する新車の全てを、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)にすると発表した。ガソリン車はなくなるそうだ。

これは、菅首相が50年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を表明したことに対応した業界の決定事項のようである。

即ち、自動車による二酸化炭素(CO2)排出量削減につなげるということらしい。加藤勝信官房長官は、同日の記者会見で、日本が電動車の分野でリーダーを目指すとしたうえで「年内に具体化すべく、しっかりと対応したい」と強調した。電動車はEV、HV、プラグインハイブリッド車(PHV)、水素で走る燃料電池車(FCV)を想定しているという。

FCV車とは水素自動車のことで、水素を燃料としている。

<< 実現への課題 >>

CO2の排出を実質ゼロ=正 とした場合、EVについては、走行時のエネルギー源である電気が、どういう原料で作られているのかを同時に考えないといけない。現在、日本の電源構成は、

再エネ:15%、原子力:2%、化石燃料:84% (2016年)となっている。84%が、化石燃料からの電気であり、その内訳は、LNG 42%、石炭 32%、石油 9%である。

この比率を2030年には、再エネ:22~24%、原子力:20~22%、化石燃料:56%(LNG: 27%、石炭26%、石油 3%)ということらしい。

 

2030年代半ばに、すべての車は電動自動車に、それでも、発電は化石燃料主体という現実は変わっていそうにない。目標と現実がちぐはぐで、経産省や環境省の官僚、菅首相などの想いが実現しそうにない。

FCV車とは水素自動車のことで水素を燃料として走る車である。水素は自然界に単体として存在していない。水素は、現在天然ガスや石炭から製造している。CO2 フリーの水素が望みなら、太陽光や風力で得た電気を使って水電解などによって製造する必要がある。その製造コストが、現在、かなり高いので、今の儘ではどの程度社会で普及するのか分からない。

夢物語を打ち上げるのは勝手かもしれないが、実際、その方向には行かないだろう。理想の未来(イズム)を打ち上げ大衆の注意をそちらに向けようとするのは、どこかの国がやっていることであり、実現した試しがない。

<< 車の自動化 >>

車の自動化という話も少し前から言われている。それを実現するためには、5G,6GなどのIT技術、システム化、インフラなどが必要なようで、コスト面、技術面、セキュリティーの面など、色々な観点から、なかなか難しいもののようだ。専門家でもないが、そういう話を聞いている。

そもそもの話であるが、車を運転する楽しみを感じている者にとって、自動化運転というものが、どれほど魅力があるものなのか分からない。決して、面白くない筈である。自動化運転のために、わざわざ車を購入する人がいるのだろうか?

<< どうなる車の未来 >>

2030年代後半は、EV車、FCV車?!高い目標を掲げ、技術開発を進め、目標をクリアして実現化するのは大事な事である。普及、浸透するか否か、最後は、コストに掛かっている。色々、技術開発を見たり、自分で経験してきた自分としては、事はそう簡単ではない。政治家や官僚が描く絵空事、科学的な事実に基づいた挑戦であるのか、いま一度、熟慮すべきだはなかろうか。

 

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